学校統廃合の検討過程で、地域住民が何度も求めてきた事前説明を拒否し、こどもたちの意見を聴くこともありませんでした。こどもの意見については、岩城地区の住民が実施したアンケートの集計結果の形でお伝えしました。今回は、地域住民の意見について、岩城地区の老友会が開催したワークショップの結果としてお伝えします。

今年1月、岩城地区の老友会が「もし学校がなくなったら?」というテーマでワークショップを開催しました。岩城地区はこのままだと学校がなくなる可能性のある地域です。
普段は、「学校統廃合は若い人達で決めることだから」と遠慮がちな世代ですが、文科省は次のように、保護者の声を重視しつつ、地域住民とも理解や協力を得ながら進めることが大切だとしています。

「公立小中学校の統廃合をお考えの皆さまへ」令和7年3月文部科学省初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室

岩城地区老友会のご意見は、”さみしい”という感情に留まらず、将来を見据えた多様な内容で、今後の参考になる示唆に富むものでした。ぜひ多くの方に知らせたくここにまとめました。

「もし学校が無くなったら」に対する意見を6つに分類

「もし学校がなくなったら?」というお題に集まった86のご意見を、6つに分類しました。以下、分類ごとに個々の意見をご紹介します。

なお、6つめの「町政への意見」は、学校に直接関係しないご意見でしたが、普段抱えてきた思いの表れとして末尾にご紹介いたします。

「もし学校がなくなったら?」という問いかけに対し、『無くなるなんてとんでもない』という率直な思いが、12通りの意見として寄せられました。

こどもと高齢者の会話が持てなくなってはいけない。

上島町を栄えさせるには、郷土愛を育むことが大事だと思う。自分の育った地域の学校で学ぶことが一番です。自分が反対の立場に立って周りを見ながらいろいろな問題を見つめなおしてみよう。

こどもへの温かいまなざしにあふれたご意見の数々。統合をきっかけにしたいじめや不登校への不安、地域でともに育てたいという気持ちが伝わってきます。

岩城の子ども達77%統合イヤという。この意志は最大限尊重されなければならない。

自分の経験から思い起こして考えると、島を離れていった高校の時より、やはり、小中学校を過ごした島が一番恋しいし、一番気になります。子供の時の思い出は大切です。

長距離通学への懸念に加え、複式学級のよい例を魚島の学校に求める意見、地域住民不在の決定過程への疑問など、いずれも鋭い指摘であり、重要な論点として今後詳細に検討していきます。

複式学級でもいいことがあり大切です。魚島学校いい例です。

何で住民に学校統合についての住民説明会をしない?異常!

決定していく過程が地域の住民が不在。

私たちの意見を聞いてほしい。それぞれの島の子供はその島で育てたい。

学校がなくなったら若い人が住まなくなり、こどもが減り、町全体としても人口が減り衰退していく、といった、将来にわたる問題としてとらえたご意見が、分類中最も多く寄せられました。

若い人がいなくなって子供が少なくなると思います。

学校が無くなれば過疎が極端に進んでしまう。

岩城の人口減少し、後継者がいなくなる。

若者がいなくなると商店がなりたたなくなる。

やはり、さみしいという気持ちは耐え難いものに思えました。

こどもが他所に通うとなると、こどもの泣き笑いが島からなくなる。高齢者は淋しくなる。

学校が無くなったら子供の行事(運動会とか交流会)に参加したり、見たりできなくなるのが淋しい。学校の子供の声や音が聞こえなくなるからさみしい。

「学校がなくなったら~」との問いから脱線しつつも、普段抱えていながら伝える場のない思いがあふれでてきたかのようです。なお、ワークショップ開催当時は、まだ岩城地区の診療所の医師が不在でした。これらの意見がどなたかの目に留まり、一つでも叶うことを願って掲載します。

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